私のトランク、アンロック!

お世話になっております。大阪出張所の田坂でございます。

ガソリン代の話題などに事欠かない地域におかれましては,車社会がすっかり定着しているものと承知しております。
一方で当方の地域では,公共交通網がそれなりに発展している関係上,たとえ成人したところで,車を運転できる能力は,さして必要とされない状況にあります。
車はあくまでも,生活のための道具,車に乗らないと,いけないわけではないぜYeah!でございます。

しかしながらワタクシ,総務といえば聞こえのいい,要するに様々な雑用をこなすべき立場にあります関係上,偉い人の送り迎えの仕事なども命ぜられることが稀にございます。
稀に,と申しますのは,おそらく誰しも,命が惜しいからと存じております。

そんな中,まことにやむを得ず,ワタクシを運転手に選ばざるを得ないという自体が先日ございまして,偉い人をのせて,通常の勤務地から総移動距離400kmはあろうという遠隔地へ泊まりがけの出張に参りました。

一夜明け,さらに100kmの行程が予定されているその日は,一足早い初夏の雰囲気。ワタクシは偉い人よりも早くに身支度をすませ,車のエアコンなどを効かせようと,できる派遣社員をアピールする,絶好の機会と考えておりました。

トランクを開け,コートをたたんで収納し,オートロック。

オートロック,これすなわち,鍵を使わずにロック。

ワタクシの着衣の上にも下にも,鍵はございません。なぜなら,コートのポケットに入れたから。

かくしてワタクシは,できない派遣社員の烙印を背中に焼きごてで刻まれることとなり,今度生まれ変わったときにはJAFの人になって,役立つ人間になりたいと心に決めたのでございました。

以上,取り急ぎ,失礼いたします。