しま

大阪出張所の田坂でございます。

それなりの人数が働くオフィスでは,何人かがデスクを寄せ合いつつも,通路を確保する関係上,それらをいくつかの「固まり」に分けている例があることと存じます。
当職のオフィスもそのような形になっておりまして,それぞれの固まりを「島(しま)」と呼んで区別しております。

興味深いことに,そうして「島」に集って仕事をしておりますと,さながら「島くとぅば」のごとく,同じ島内でしか通じない方言が生まれて参ります。

たとえばお客さまに,同じ苗字の方がおられる場合。
それぞれの「島」で区別の仕方が異なっておりまして,とある島では,その方の体型に注目して「大・中・小」という大きさで区別しております。
おなじみの「金城さま」であれば,「大(だい)金城,中(ちゅう)金城,小(しょう)金城」という表現となります。

これに対して,帰国子女の勢力が強い島では,「クラウディ金城,シャイニー金城,レイニー金城」という区別がなされております。
「クラウディ金城」さまは,陰気な感じの金城さま。
そうすると,対する「シャイニー金城」さまは,「明るい感じ」の金城さまかと思いきや,実際には「頭頂部が空冷式」な金城さま。
そして「レイニー金城」さまは,ご来所の際は,いつも湿っておられる,要するに常に汗だくの水冷式な金城さま,というのが,それらの由来とのことでございます。

ちなみに当職の住むこの島では,クラウディ・シャイニー・レイニーの表現がさらに独自の発展を遂げ,「クラウス金城,セバスチャン金城,ベンジャミン金城」という区別がなされております。そして今日では,特にクラウスとセバスチャンを確実に使い分けることが難しいとの理由で,新人がなかなか配属されてこないという,深刻な人口問題を抱えるに至っております。

以上,取り急ぎ,失礼いたします。