ありえない足下

お世話になっております。大阪出張所の田坂でございます。

つい先日まで、世間ではWBCなどというイベントの興奮一色な日本列島でございましたが、ワタクシ、スポーツの類が一切ダメなタイプでございまして、はずかしながら件の敗退報道を側聞するまで、なんとなくプロレス的なイベントだと思いこんでおりました。

なんでしょうか、Wとくればwrestling なのでございますよ。脚のような腕でホームセキュリティ。海馬まで染み込んだ、皮膚のようなユニホームのイメージ。「侍ジャパン」というのも、リングネームに違いないと。

このような体たらくの由縁は、ワタクシ自身の運動神経の乏しさにございまして、その甚だしさといえば、ありえないところで転んだり、ありえないものを踏みつけたり、そういうところに現れております。

中でも衝撃的だったのは、通勤バス下車のその瞬間、ぐにゃりと踏みつけた、あの日のできごとでございます。

あこがれの街、京都河原町の風情ある道並に、か細いながらも確実に黄色い存在感を放つ、丸ごと一本のたくあん。
朝からたくあん踏むとか、ぶっちゃけありえない(MaxHeart!)、制服着てても靴だけ、自前なんだし(MAXVALUE!)。

どちら様が、いかなるルートでむき出し一本のたくあんを運搬し、どのようなアクシデントにエンカウントして、これを打ち捨てねばならなかったのか。しかも、ジャスト・ポイント・オブ・マイ下車ステップ(市バス5号系統)に。

今もって謎は解けませんが、おかげさまで、その日はずっと、足下からぬかみそっぽいにおいをさせながら、執務にあたりました。
誰からもその理由を問われることはございませんでしたが、この人はもともと、そういうニオイの人だと思われている節が懸念されます。

以上、取り急ぎ失礼いたします。