ふーじんねーらん

お世話になっております、大阪出張所の田坂でござ います。

掲題の件は、敬愛するうちなーぐちで、みっともな い、だらしないの意味でございます。

身だしなみと整理整頓は、社会人の基本である旨、 承知しております。

しかしながら近ごろ、不必要に忙しい毎日を過ごし ており、恥ずかしながら、ついついデスクに書類を 山積してしまう、という状況が続いております。

そんな中、優雅にワンコインランチを楽しむ余裕が あるはずもなく、10秒チャージを5秒で済ませ、 休憩時間ギリギリで戻ってきた日の出来事でした。 「1時からのお客様、ご来所です」とのメモ書き が、書類の隙間にはさみこまれており、とるものも とりあえず、出すものもそこそこに、あわてて応対 させて頂いたのでございました。

もちろんお客様には、爽やかに、かつ平然と、少し もあわてたそぶりを見せず、応対させて頂いたので すが、どうもお客様の視線が定まらないことに違和 感を感じておりました。 はたしてワタクシ、何か粗相を致しましたでしょう か。それとも、アイラヴユーと言えなくてでござい ましょうか。お取り引き先と不適切な関係になるこ とは、就業規則で禁止されており、違反者は丸刈り ではすみません。 そんなことなど、口に出せないまま、これ以上は妄 想になってしまう意識を振り払うべく、ワタクシは ドイツ製の工業製品のように面談を終えました。

そしてデスクに戻り、先ほどのメモを破棄しようと したときのことでございます。 なぜかそのメモには、「PS」の文字が。 そして続く驚愕のひと言。

「シャツが出てます」

どおりでお客様の視線が定まらないわけでございま す。 澄ました声で、にこやかに、しかしシステマチック に、あたかも熟練風に応対している担当者の背中か ら、ペロリとシャツが見えているのですから。

しかもこの場合、つい先ほどまで、ワタクシが何を していたのか、つまり、用足しをしていたことが、 何も足さずに以心伝心なのでございます。

ふっと軽く失笑しながら、エレガントにシャツ自体 は収納致しましたが、エピソードそのものはしまい 込むことができませんでしたので、ここにご報告申 し上げる次第です。

取り急ぎ、失礼いたします。